由良町吹井地内で進められている新防災拠点の整備工事は、現場で雑木の伐採や造成が行われ、面積約5500平方㍍の広い用地が姿を現してきた。町内初のヘリポート(場外離着陸場)などを備えた高台の津波避難所。完成はことし3月中旬を目指しており、来年度にはヘリを使っての訓練も考えている。
 現場は、町立由良斎場北約200㍍の町道沿いで、町が山林(民地や県有地など)だった場所を購入。海抜約60㍍の高台に位置し、地震の津波の心配がないとされている。工事は昨年11月ごろからスタート。大型重機を使って造成などが行われている。今後は、用地のアスファルト舗装を行っていき、ヘリポートの「Hマーク」も描く。用地購入、設計、施工などを合わせて総事業費は約6300万円。設計は御坊市の中山綜合コンサルタント日高営業所(高垣雅弘所長)、施工は里の㈱池本組(池本栄太郎代表)。新防災拠点が完成すれば、もしもの災害の場合に避難所として利用するほか、仮設住宅を建てる場としての活用も視野に入れている。来年度には備蓄倉庫も設置する。
 町内では緊急時にヘリが離着陸できる場所として町民グラウンドや海上自衛隊由良基地分遣隊があるが、(飛行)場外離着陸場として国土交通省の認可を受けて登録されるヘリポートの整備は今回が初めて。認可には平坦な土地、近くに障害物がない、着陸帯が表示されているなど一定の基準を満たしている必要がある。認可を受けて登録しておけば、災害時のヘリでの物資輸送や負傷者、急病人のドクターヘリでの搬送が必要な場合、手続き的にスムーズにできる。また、新防災拠点は、町道や県道を通って町内各地からアクセスがしやすい場所にもなっている。