御坊署は、平成28年中の管内交通事故発生件数をまとめた。人身事故は前年と比べて件数、傷者、死者とも減少。ことしも事故防止へ取り締まりや安全教育を徹底していく。
 人身事故の件数は172件で前年比33件、傷者も206人で56人減少した。死亡事故は11月に日高町で軽箱バンと歩行者が衝突した1件で、1人が犠牲になっている。発生場所では御坊、日高、美浜、日高川の各市町で減少したが、由良、印南の両町で増加。主な形態は172件のうち出合い頭が58件で最も多く、追突の53件が続いている。このほか車両単独が17件、車と歩行者、右左折時が各11件。前年と比べて出合い頭は1件減少、追突は4件増加、歩行者は14件減少した。原因別では飲酒運転、信号無視、横断歩行者妨害を伴う事故がそれぞれ増加し、一時不停止が減少。また、高齢者が関係する事故は減少している。
 御坊署では「地域の皆さんと一丸となった活動の結果、悲惨な事故を大幅に減らすことができた。ことしも地道な活動を続け、さらなる減少を目標にしています」と協力を呼びかけている。
 県内全体でも人身は15年連続減少の2914件(前年比584件減)。傷者も3528人(860人減)、死者も40人(8人減)でいずれも減少した。