平成7年に発生した阪神・淡路大震災からちょうど22年となった17日、御坊市では「阪神淡路大震災からの教訓」をテーマにオープンセミナーとワークショップが開かれた。市内の保育園・幼稚園児を対象にした体験プログラムでは、園児たちがはだしで卵の殻の上を歩き、靴を履いて避難することの大切さを勉強。大声で助けを呼ぶ訓練なども実践し、南海地震等に備え「自助」の意識を高める機会となった。
 NPO法人震災から命を守る会和歌山御坊支部(垣内珠代支部長)が主催して初めて開催された。
 会場の市中央公民館にわかば、しらゆり、つばさの3保育園年長児59人が集まり、初めに全員で黙とうした。垣内支部長が講師を務め、新潟県中越地震の被災状況の写真を見せながら「地震の揺れで家の中のものが壊れ、割れたガラスも飛び散ります。逃げるときに靴を履かないと大けがをします」と分かりやすく説明。ブルーシートの上に持参した卵の殻を敷き、園児全員がはだしでの避難を体験。園児たちは「痛い、痛い」と声を上げ、垣内さんから「早く歩かないと津波が来るよ」と促されてもなかなかうまく歩けず、はだしでの避難の怖さを身を持って感じていた。寝ているときに地震が起きても靴を履いて逃げることを習慣づけるための訓練として、全員がその場に寝そべり、合図とともに机の下にもぐったときの「ダンゴ虫」のポーズを取り、揺れが収まったらまず靴を履くことを実践した。最後に、家の中に閉じ込められたときに周囲の人に知らせる方法として大声で「助けて」「おーい」と叫ぶ訓練も行い、園児たちは真剣に取り組んでいた。垣内支部長から「一人で留守番しているときに地震が来ても、習ったことができるようにしましょう。避難場所も決めておいてください」と教えてもらい、「はーい」と元気いっぱい答えていた。わかば保育園の柳岡穂香ちゃんは「卵の殻の上は痛かったです。靴を履いて逃げたいです」と話していた。
 このあと粟子どもクラブ・母親クラブ(兵庫県)の乾理代会長から「あれから22年~阪神淡路大震災~」の講演も聴いた。