印南町の印南中学校3年生でつくる津波研究班が12日、印南小学校で「防災おすそ分け講座」を開いた。
 伊東美空さん、大谷香乃さん、岡本哲也君、坂口博哉君、坂野祐希君、辻浦才暉君、山本真生君の7人が訪問。研究成果を基に授業を行い、3、4年生合わせて77人が学んだ。
 7人は映写機を使って「稲むらの火」について説明し、紙芝居を上演したあと、児童が楽しく防災意識を高められるように、危険を知らせる声の大きさを競う「『津波や』大声比べ」などのゲームを行った。児童たちは3人1組で一生懸命に大声を出し、防災意識を高めていた。
 熱心に勉強していた4年生の脇田侑君は「津波が来たら大声で知らせて逃げる。お話やゲームでとてもわかりやすかった」と話し、野田浩道校長は「高い防災意識を身に付け、彼らが中学生になったとき、今回みたいに小学生たちに伝え、地域の防災意識を高めていってもらいたい」と期待を込めていた。