小学生の第43回県冬季ミニバスケットボール大会は、23日から25日まで3日間にわたり和歌山市で開かれ、男子の部で御坊BBCjrが準優勝した。持ち前の堅守速攻で、平成17年の創部以来最高位。決勝では惜しくも敗れたが、初の全国大会(来年3月28~30日、東京)出場権を獲得した。悔しさを見せながらも喜びをあふれさせ、早くも大舞台へ向けて闘志をのぞかせた。
 男子20チーム、女子17チームが各トーナメントで熱戦を展開。男女とも23、24日に和歌山ビッグホエールで1回戦から準決勝までがあり、25日に松下体育館で決勝と3位決定戦が行われた。それぞれ優勝が全国大会(1チームの児童在籍小学校数が4校以内)、2~4位が近畿大会(3月4・5日、京都)に出場する。
 御坊男子は1回戦が不戦勝。2回戦はIWADE(岩出市)を57―35、準々決勝は楠見西(和歌山市)を74―22、準決勝は橋本(橋本市)に48―23で快勝した。決勝はSAIKA(和歌山市)と対戦し、第2クオーター終了時で21―11と10点リード。最終の第4クオーター開始時で6点差をつけていたが、残り2分弱で同点、1分を切ったところで逆転されて最後は38―40で涙をのんだ。
 いずれの試合もオールコートで持ち味の粘り強いディフェンスを発揮。攻守の切り替えを早く、関、長井、藪らを中心に速い展開のオフェンスを繰り出した。御坊は御坊、湯川、比井、川辺西の4校でチームを編成。優勝のSAIKAは7校で全国大会の出場規定を満たしていなかった。
 主将の関慶吾、副主将の長井颯汰の2選手は「全国へは優勝で行きたかった」と悔しさをにじませ、「全国で通用するようにもっと練習して、本番では一つでも多く勝ちたい」と力強く抱負。狩谷勝コーチも「悔しいですが本当によくやった。まだまだ成長できるチーム。全国大会まであと3カ月、もう一度鍛え直してしっかり仕上げたい」と話していた。
 御坊男子以外の日高地方勢は、日高男子が1回戦でSAIKAに32―56で敗退。2回戦からの日高女子は本町(和歌山市)を71―19で退け、準々決勝でかつらぎ(かつらぎ町)に27―58で敗れた。
 御坊男子のメンバーは次の皆さん。
 狩谷勝(コーチ)、渡辺真依(Aコーチ)、関理香、藪恵美(以上マネジャー)、関慶吾、長井颯汰、竹内郁智、藪颯太、堀田希道、山田武聖、寺段高翔、酒本夕月、二階俊輔、日野玲心、林久雅、木本凰獅、渡辺颯太、山本愁斗、中野正悠