御坊祭の上組が、来年2月26日に東京NHKホールで開催される第17回地域伝統芸能まつりに出演することが決まった。日高地方からの出演は初めてで、県内からは2団体目。勇壮な四ツ太鼓と幟差し、獅子舞を発表することになっており、大きな舞台でのお披露目に氏子らは気合い十分。Eテレで全国放送される予定で、御坊の魅力を発信する絶好の機会にもなりそうだ。
 同まつりは、地域の伝統文化等を保存・継承している日本各地の伝統芸能が一堂に会するイベントで、平成12年度から開催されている。これまで全国の169演目が披露されており、うち和歌山県からは第7回で和歌山市の木ノ本の獅子舞が出演して以来10年ぶり2団体目となる。
 御坊祭は歴史が古く、伝統を引き継いでいることから候補に上がり、スタッフがことしの御坊祭を見学に来て「勇壮な四ツ太鼓が披露されれば盛り上がる」と一目惚れして出演依頼。行司会が各組に呼びかけたところ、上組が上京することが決まった。御坊祭は小竹八幡神社の祭礼で、日高地方最大の秋祭り。「人を見たけりゃ御坊祭」といわれ、毎年大勢の見物人でにぎわう。起源は定かでないが、中世に中断したあと1642年に「すぐさま祭を行え」と神のお告げがあり再興したと伝えられている。
 当日は、御坊祭や、岩手県大船渡市の「浦浜念仏剣舞」、沖縄県うるま市の「エイサー」、広島県安芸高田市の「ひろしま安芸高田神楽」など7演目が実演され、実行委員会委員が解説して演目や地域への理解を深める。
 12日には同まつり実行委員会関係者が来坊し、上組関係者と打ち合わせを行った。上組行司代表の岩渕貞実さんは「滅多にない機会なので光栄。盛り上がるように頑張りたい」と張り切り、行司会の柚瀬清会長は「日本全国には祭り好きがたくさんいる。全国放送されるので御坊の魅力をアピールできる。観光にもつながるようにぜひ頑張ってほしい」と期待を込めている。