「名前」「年齢」「住所」「職業」――新聞記者として取材相手に確認する基本事項だと入社当時に先輩から教わった。ある日、子どもに生年月日を尋ねると、「それは個人情報」と言われたことがある。そんなことは分かっているので「知ってるよ」と返した。確か大手企業による顧客情報の流出が話題になっていたころ。その子にとっては個人情報の漏えいに危機意識を持っての発言だった。
スマートフォンに変えて10カ月ほど。まだまだ使いこなせておらず、以前の従来型携帯電話の方が、どこか便利だったようなと思っている。この前は知らない間に、分からないサイトに接続してしまい、あせりながら元に戻すのに困った。インターネット上で現金を取られたり、情報を盗まれたりする被害が全国的に多発。気をつけなければと思った。
先日、県警のサイバー犯罪被害防止講習があり、取材した。サイバー犯罪とはコンピューター関連の詐欺や児童ポルノといった情報技術を悪用した犯罪のこと。サイバー空間には「ネットバンキング不正送金」「標的型攻撃メールによる情報流出」「ランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)詐欺・恐喝」「ウェブサイトの改ざん」「内部不正情報漏えい」といった脅威がいっぱい。犯罪の手口も悪質、巧妙化しているようだ。
「ランサムウェアって何?」というのが正直な感想。講習ではそれぞれの脅威について手口や事例が紹介された。講師は「システムやソフトなど技術、人の意識や知識、両面からのセキュリティ対策が必要」と強調。個人や会社の信用を失わないよう、いまやセキュリティは資産であり、投資の対象だそう。あの子のようにセキュリティ意識を高めたい。(笑)

