今月22日、福島県沖を震源とするマグニチュード7・4の地震が発生し、東北から関東にかけての太平洋側などの各地で津波が発生した。仙台港で東日本大震災以降最大となる1㍍40㌢が観測されたほか、東北と関東の太平洋沿岸や伊豆諸島の各地でも観測。福島県と宮城県の沿岸部では津波警報が発令された。テレビでは「すぐ逃げて」などのテロップが出されたが、「津波の規模に対して大げさすぎて狼少年にならないか」などの指摘も出ている。確かに危機感をあおったうえで実際の大津波が来ないことが続けば、いざという時に行動が鈍ってしまう可能性がある。
 そんな中、ネットを中心に翌23日に大地震が発生するといううわさが広まった。もちろん大地震が起こることはなかった。こういったうわさは定期的に出てくるものだが、今回は特別広がっていたように感じる。完全に信じ込む人はいないだろうが、念のため防災グッズをそろえた人もいるのではないだろうか。そういう筆者も2011年の東日本大震災の直後に購入した非常食をチェックした。賞味期限が最高で5年だったため、ほとんどが期限切れ。近いうちに買い直そうと思う。そういった防災への意識を新たにするという意味では、今回のうわさも役に立ったのかもしれないが、こういったうわさの類もそのうち誰も相手にしなくなるだろう。
 テレビやネットは情報収集ツールとしては非常に有効だと思うが、情報の信ぴょう性によっては危機意識の低下につながりかねない。与えられる情報に関わらず、常に防災への意識を高く持つとともに、「揺れを感じたらすぐに避難」、このことを徹底することが大切だ。(城)