㈱日本香堂主催、朝日学生新聞社後援、2016年度「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」審査が行われ、川神茜音さん(日高中3年)の作品が中学生部門で最優秀賞に選ばれた。全国の小中学生、国外の日本人学校の小中学生を対象に、日本の美しい風景を描くことで知られる画家の原田泰治氏が審査委員長を務めるコンクール。表彰式は来年3月、東京都のフジテレビで行われる。
 子どもたちにお盆などにふるさとで過ごした思い出を描いてもらう趣旨で、今回が16回目。これまで延べ70万点が寄せられている大規模なコンクール。
 川神さんは示現会正会員、阪本由捷さん(御坊市藤田町吉田)の教室で小2の時から絵を習っており、これまでにも灯台の絵コンクールなどで入賞している。このコンクールには小学3年生ごろから出品し、昨年は努力賞、今回初めて念願の最優秀賞を受けることになった。
 受賞作のタイトルは「アンケートに答えるおじいちゃん」で、モデルは師の阪本さん。椅子の上に用紙を置いて何か書き込んでいくポーズを描いた。足の角度、左手で紙を押さえ右手でペンを握って書く姿勢などをしっかりしたデッサンで正確に描き、服の陰影など細かな部分も丁寧に描き込まれている。阪本さんは「川神さんには高いデッサン力がある。それは、対象を的確に見る力があるということ。服の生地や椅子の表面の質感も生き生きと描かれ、表現技術も素晴らしい」と評価。川神さんは「ずっと出していたコンクールで、ようやく最優秀賞を取ることができてとてもうれしいです」と笑顔で話している。