ことしももうすぐ流行語大賞の候補が発表されると思うが、PSVRで有名になった「VR」が入ってくるだろう。VRとはVirtual Reality(バーチャルリアリティ)のことで、日本語では仮想現実。PSVRが発売された際のニュース映像などで見た人も多いと思うが、両目を覆いかぶせるようなヘッドギアを頭に着けて、専用の映像を視聴したりゲームをプレイすると実際にその世界にいるかのような体験ができるとのこと。PSVRは試したことはないがかなりVR世界にのめり込んでしまうようで、体験した人が、座っていたいすから転げ落ちる動画などもよく目にする。
 PSVRのような本格的な物はないが、筆者も以前スマホを機種変更した際、おまけでVRゴーグルをもらった。厚紙でできたゴーグルで、スマホを装着するタイプ。YouTubeや対応ゲームで体験することができる。動画ではジェットコースターや恐竜の世界を3Dで見ることができ、ダンジョンを探索するゲームでは自身が右や左、上などを向けば画面を同じように動くので、実際にゲームの中にいるような感覚になる。あまりにリアルなので驚いたり、頭や体を動かしてしまうので、はたから見ればかなり滑稽に見えるだろう。
 リアルな体験をできるVRは何もエンターテイメントだけではない。交通事故や津波、火災などでも活用できる。すでに取り組んでいるところもあるようだが、VRで各災害などをリアルに体験することで、意識を高めることができるだろう。このほか医療や広告業界などさまざまな分野で活用が進められているVR。これからの発展に期待したい。 (城)