世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に22カ所が追加登録されたことを受け、田辺市は新たに認定された闘雞神社などで記念式典を行った。真砂充敏市長はあいさつで「世界遺産と世界農業遺産があるまちとして、地域づくりの方向性が確立できた」と喜びを語った。このあと大塔太鼓の演奏などで祝った。
 追加登録の審査は先月24日にフランス・パリで開かれた第40回世界遺産委員会で行われ、同市では大辺路の闘雞神社、中辺路の北郡越(ほくそぎごえ)、長尾坂、潮見峠越(しおみとうげごえ)、赤木越(あかぎごえ)の計5カ所が登録された。
 記念式典では、最初に巫女が「浦安の舞」を奉納。通常は4人で踊るが、「二度とない祝い事」として人数を倍の8人に増やして厳かに披露した。吹奏楽団の田辺シティブラスも、田辺市合併10周年記念曲「いにしえの道」を演奏した。真砂市長のあいさつでは「市街地の中心部に世界遺産があるのは珍しい。世界農業遺産でも認定されており、この2つを合わせてまちづくりを推進したい」と述べた。下宏副知事、県議会の浅井修一郎議長、県神社庁長でもある熊野大社の九鬼家隆宮司が祝辞し、闘?神社の長澤好晃宮司は「社殿の保全などに責任を感じている。地域の活力となるよう生かしてもらいたい」とあいさつした。このあと、笠鉾巡業や宮勤めで演奏される江川のしゃんぎりが披露され、大人が奏でる笛の音に合わせて子どもたちが掛け声とともに打楽器を打ち鳴らした。大塔太鼓も披露され、「海へ」「熊野(いや)」の2曲を演奏。境内に迫力いっぱいの音が響いた。
 引き続き、JR紀伊田辺の駅前で「うめぇバル・ライブ」が催され、トークショーやアーティストの演奏で登録を祝った。