みなべ町清川、清川天宝神社(岡本俊彦宮司)で30日に秋祭りが行われ、大勢の見物人でにぎわった。クライマックスは境内で奉納される各地区の獅子舞。県指定文化財になっている名之内の獅子が「幣の舞」や「剣の舞」などを舞い、会場からは大きな拍手と歓声が上がっていた。
 午前中は五穀豊穣を願って神事が行われ、午後からは神輿渡御。参道には各地区の祭具が列をなし、最後は大川、木の川、軽井川、名之内の順に宮入り。本殿前で獅子舞を奉納した。中でも注目を集めたのが県文化財の名之内の獅子舞。「幣の舞」「乱獅子」「剣の舞」が披露され、着物姿の獅子、体を震わせるように舞う獅子、真剣を手にした獅子が登場し、それぞれ奉納が終了するたびに若中らが「オー」と大きな雄叫びを上げた。見物人らはカメラで撮影するなど熱心に見入っていた。
 名之内の獅子舞は伊勢大神楽の系統を県内の北限として受け継いでいる。明治以降、何度か消滅の危機があったが、地域の人々の熱意で復活した。笛・太鼓に合わせて、道中・幣の舞・乱獅子・剣の舞の四曲三舞を2人で舞う勇壮華麗な獅子舞。昭和51年3月に県指定無形民俗文化財に指定された。
 大川地区の獅子舞の奉納では、祭りが大好きな小学生、井口脩大君(上南部小3年)と串野魁斗君(清川小5年)の2人が手づくりの獅子で笛や太鼓に合わせて舞った。法被に足袋をはいた勇ましい姿で登場し、観衆らは笑顔で見守っていた。井口君は4年前から自前の獅子で参加。昨年から串野君と一緒に参加している。