日高地方で高齢者福祉に取り組んでいる社会福祉法人博愛会(小林隆弘理事長)は10日、御坊市民文化会館大ホールで設立30周年を記念した講演会を開催。元小結でNHK大相撲解説者の舞の海秀平さんが「可能性への挑戦」で体験談等を披露した。
舞の海さんは、テレビの解説では話せない〝本音〟をユーモアたっぷりに話して笑いを誘ったほか、義理人情や力士同士の心と心のやりとりなど関取経験者ならではの視点で相撲の魅力を説明し、会場いっぱいの観衆の心をひきつけた。大学相撲部の卒業前に後輩が突然死したことがきっかけで一度の人生をどう生きるべきか考え、一番やりたいこととして角界入りを志したこと、当時の新弟子検査では身長173㌢必要だったが、169㌢しかなく一度は不合格となったこと、美容外科で1カ月かけて頭にシリコンを入れて2度目の検査で合格した苦労話を紹介。巨漢ぞろいのハワイ勢との取組のエピソードなど無我夢中だった9年余の現役生活を振り返った上で「何かに挑戦するときは、犠牲にしなければならないこともあるが、必ず何かの形で自分に戻ってきて力になる」と力を込め、「失敗してもくよくよと悩まない方がいい。わたしは真面目で素直ではなく、へそ曲がりだったのでやってこれた。皆さんもその日その日を笑えるように毎日を送りましょう」と話し、大きな拍手に包まれた。
講演前には功労者や永年勤続表彰、御坊市出身の歌手髙橋樺子さんのミニコンサートもあり、にぎわった。

