27日に告示されたみなべ町の町長・町議のダブル選挙で、町長選では現職の小谷芳正氏が3選無投票で当選を飾った。一方、町議は定数14に対して17人が立候補。いまは3人超過の激しい選挙戦の最中だ。各候補者は街頭演説などで公約を訴え、「1票でも多く」と躍起になっている。
 今回は選挙権年齢が従来の「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられて施行となっている。7月に行われた参議院選挙で初めて導入されたが、日高地方の地方選挙では初めてとなる。同町では18歳以上で20歳未満の対象者が約300人いる。全体の有権者1万1074人(26日現在)からすれば3%だが、すでに期日前投票では学生服姿で投票する光景がみられている。
 年齢の引き下げの効果は、政治離れの傾向にあるといわれる若者の意識が高まることなどが挙げられているが、立候補者が若者の考えやニーズに目を向けやすくなることもある。身近なところで例えて言うと、みなべ町の医療費無料化は8月から対象年齢が引き上げられた。以前は「中学生卒業まで」となっていたが、「18歳となった最初の3月31日まで(高校卒業相当)」に改定された。これも選挙年齢の18歳を意識し、若者にアピールする政策だったのではなかろうか。選挙権が与えられるということは、そこに行政の目が向けられやすくなることでもある。
 町議選の投票日は2日。即日開票され、新しい議員が決まる。住民の意見を町政に反映させる代表の顔ぶれが一新されることになるが、まずは候補者の声に耳を澄ませ、大切な1票を投じてもらいたい。与えられた権利は有効に生かし、棄権することなく投票しよう。 (雄)