去る12日から17日まで大阪府和泉市の桃山学院大学の学生12人が日高川町に滞在。道成寺をはじめ町内の観光名所や漁協、企業などを回り、町について学んだ。総まとめとなる16日は寒川のあけぼの荘で、地域おこし協力隊の4人と意見を交換。意見交換は大学教授ら主導で行われ、お題に学生らがパネルで意見を述べる格好。その中で印象的だったのは「町で最も心に残ったこと」のお題に対し、学生のほとんどが「民泊」と答えたこと。学生たちは初日と2日目の2泊、ゆめ倶楽部21の会員宅で民泊を体験したが、「田舎の良さを楽しめた」とかなりの高評価だった。
 民泊の取材は、前の担当の印南町も含め何度もしてきた。台湾やインドネシアなどの中高生、東京の小学生などが、宿泊のほか家庭料理や農作業を体験。たった1泊だけだが、最後は抱き合い、中には涙を流す子の姿も見られた。またある民泊家庭では、民泊後に再び子どもたちが訪れたこともあるという。桃山の学生たちも意見交換の後、民泊の家族らと再会したが、2、3日ぶりにも関わらず、手を取り合って跳びはねながら喜んでいた姿が印象的。その表情を見るだけで民泊の良さは十分に伝わった。
 桃山大の教授によると、欧米を中心に日本の日常生活体験へのニーズが高まっているとのことで、民泊の発展に大きく期待できる。今後、町と桃山大は交流していくが、学生の分析力を生かせれば、民泊の魅力を具体化でき、さらにその良さを伸ばしていくことが可能だ。またSNSなどに強い学生の情報発信能力も大いに役立つだろう。
 民泊家族と楽しそうに話す学生の姿を見て、民泊のさらなる可能性を感じさせられた。(城)