JOCジュニアオリンピックカップ第29回全日本小学生相撲優勝大会関西ブロック大会が28日に和歌山県営相撲場で開催され、日高地方勢が大活躍。個人小学4年の部で杉本智斗勢君(野口小)が3位入賞を果たし、12月4日に東京の両国国技館で開かれる全国大会出場切符を手にした。団体では、前田哉君(名田小5年)がメンバー入りの和歌山Aが見事優勝を飾った。
 全国大会対象は個人戦のみで、4、5、6年生の各部門で各府県予選を勝ち抜いた選りすぐりの選手がトーナメントで争った。
 4年生の部は23人が参加。1回戦は相手の棄権で不戦勝、2回戦は兵庫の選手を立ち合いから一気に押し出しで下すと、準々決勝も京都の選手を危なげなく得意の押し出しで白星。この時点で全国出場権のベスト4入りを決めた。準決勝は和歌山のライバルの一人、中西海心君との取組。力のぶつかり合いは互いに引かない手に汗握る攻防となったが、最後は上手投げで土をつけられた。
 145㌢、70㌔の恵まれた体格で、普段は有田少年相撲クラブに所属し、毎週土・日曜日に箕島高校で中高生と一緒に稽古を積み、平日は週2回のスイミングで全身トレーニング。今月行われたわんぱく相撲全国大会では学年で準優勝するなど御坊日高のちびっ子相撲界をけん引している。「準決勝で負けて悔しかった。今度は全国で1位になるのが目標。そのために、しっかりしこを踏んで、先生のいうことを聞いて頭から当たれるように頑張る」と次の目標へ張り切っている。
 前田君は個人では惜しくも2回戦で敗退したが、団体メンバーとして活躍。1回戦から決勝までの4試合中、2試合で見事勝利。とくに準決勝では京都Aの選手を相手に押し倒しで破り、2―1での勝利に大きく貢献した。「団体はみんなで頑張って優勝できてうれしい。個人戦は、次は勝てるように練習を頑張る」と力を込めていた。個人6年生の部には井口陽登君(切目小)も出場。1回戦を見事に突破したが、2回戦で敗れた。