劇団RAKUYU(松本こうじ代表)の第12回公演、ミュージカル「MOMO」は28日、御坊市民文化会館大ホールで行われた。
 街の一角にある円形劇場に住み着いた身寄りのない少女モモ。彼女には人の話に耳を傾けて心を落ち着かせる力があり、街の人々や子どもたちに愛される存在に。ある日「時間貯蓄銀行」と称する時間ドロボウの灰色人間が街に現れ、人々をだまして時間を盗む。皆は人間らしく過ごす時間をなくしてせかせかと仕事に追われ、表情もなくしていく。モモは皆を救うため、時間を司るマイスター・ホラのもとへ。モモは「人間はみんな自分だけの美しい時間を持って生まれているんだ」の言葉を聞き、灰色人間の総統に撃たれながらも花の鍵を使ってみんなの盗まれた時間を解放。表情を取り戻した皆はモモを囲んで泣き、感謝する。子ども会員の生き生きした演技で人間らしく生きる時間の大切さを訴えた舞台に、大きな拍手が送られた。