徳本さんで日高おこし隊実行委員会(日高町・湯川泰嗣会長)が進める徳本そばを使った商品開発の一環で同町荊木、スナックトンボのママこと脇坂みゆきさんとチーママこと井上公恵さんが4日、「そばのり巻き」「そばわかめ巻き」「そばふくろ」の3品を試作した。
 ゆでたそばを自家製のつゆにつけたり、甘辛く味付けした高野豆腐、シイタケ、カンピョウやキュウリ、赤巻きなどを混ぜたりして巻きずし風にのりやハリワカメで巻いた。また、そばふくろは油揚げに具材を詰めたバージョン。いなりずしの形ではなく、彩りよく具材が見えるように油揚げは開いたままにしている。もとは同委員会の井上純副会長が「そばをのりで巻いたらおもしろいのではないか」と提案していた。
 試食した荊木の常連客(76)は「おもしろいアイデア。甘みがちょうどよくおいしい。酒のさかなにもなりそう」と大絶賛。湯川会長は「徳本上人にゆかりのあるそばだが、和歌山県は他府県に比べて消費が少ない。そこでそばが目立つと思う。短い期間で成長するそばはそれだけ活力があるということ。その活力と徳本上人にあやかって地域振興につなげたい。今回の試作品はいい味。ワサビじょうゆで食べてもいいのでは。本格的にレシピを作成し、町内の飲食店で提供できるようになれば」と話していた。脇坂さんは「今度は卵も入れて作ろうと思います。ちょっと小腹がすいた時に子どもたちに食べてもらうのもいいと思います」と張り切っている
 同委員会は来年10月に志賀の誕生院で行われる徳本上人の200回忌法要に向けて、上人の遺徳をたたえ、観光や産業振興につなげていこうとさまざまな取り組みを展開しており、ゆかりのそば栽培も行っている。