JA和歌山県農の営農指導員成果発表大会が和歌山市のJAビルで開かれ、JA紀州みなべ営農販売センター副センター長の山ノ内利浩さん(42)が最優秀賞を獲得した。山ノ内さんは梅農家の所得低下に対し、梅と多品目の複合経営を提案。管内で推進した。12月に開催されるJA全中の近畿ブロック大会に進む。
 JAの営農指導員は個々農家の技術や経営指導、営農企画業務を主に担っている。県農は営農指導機能の強化と一層の資質向上を目的に、平成27年度から営農指導員の表彰制度を設け、発表大会を開催。県内8JAの代表者がそれぞれ地域の生産振興に向けた取り組みと成果を披露した。
 山ノ内さんのテーマは「梅農家の複合経営に向けた取り組みについて」。梅農家の所得低下が問題になるなか、補助事業を活用して梅の老木園や低収量樹を植え直し、生産基盤の安定化を図るとともに、植え直しによる未収益期間内の余った労力を活用した他品目の複合経営を提案、推進。海岸線では豆、ミニトマト、小玉スイカ、花、キャベツ、山間部では菜の花と梅の新品種「露茜」の栽培を推奨した。広報誌、地区別説明会、ファクス送信で広く生産者らに理解を求めた結果、植え直しを行う農家が増加。事業を通し、2年間で新しく17棟1・15㌶のハウスも設置された。最後に「これからも地域が元気になるように一生懸命頑張ります」と述べ、受賞に「限られたスタッフでの推進ですが、今後も農家所得の向上、安定に向けて取り組みたい」と笑顔で話している。