近年、都心部の住宅街で野生ザルが出没し、子どもがかまれるなどの被害が出ており、〝大捕物〟のニュース映像もよく見る。昨年をみると、3月には佐賀県佐賀市でサルが目撃され、市職員と佐賀署員らが捕獲に奔走。4月には神奈川厚木市の住宅街に出没したサルを市職員ら70人がかりで9時間かけて捕獲。11月には奈良県王子町で空き家に侵入したサルを猟友会のメンバーが駆除した。
先日、日高町高家の住宅地でオスとみられる大型のサルが出没していることが確認されたのは既報の通り。町によると、高家住民公園や家のベランダなどで見つかったそうだ。幸い人的な被害は報告されていないが、1匹で行動していることから、ボス争いで敗れて群れから外れた狂暴な〝はぐれザル〟の可能性もある。夏休みに入って子どもたちが野外で遊ぶ機会も増えており、町では、「目を合わせない」「近付かない」などの注意を呼びかけている。
町は啓発看板も設置し、見回りなども行った。ただ、関係機関と協議しながら対応を検討したが、被害がない現状で駆除に乗り出すのは難しいという。仮に捕獲檻を設置しても賢いとされるサルがなかなか入ることはなく、まず餌付けが必要。しかし、餌付けが、逆にサルをその地域に居座らせることにもつながる恐れもあるため、いまのところ捕獲檻を設置していない。
以後、サルの目撃情報が寄せられていないため、サルがどこかに去っていったのであれば、それはそれでいいが、まだ高家地区に残っていて、もし子どもたちに被害が出てしまったら...。関係機関はその辺を十分に見極め、先手を打って対策をしてほしいものだ。 (吉)

