御坊市で19日、70代の女性が金融機関をかたる男から約100万円の現金をだまし取られる被害があり、御坊署は20日、緊急対策として市内ATMコーナーで啓発を行った。
 同署によると、15日午前11時30分ごろ、御坊市内の女性宅に金融機関の職員を名乗る男から「国民健康保険の払い戻しがある。連休前なので、また週明けに電話します」との電話があり、19日午後1時30分ごろ、再び男から電話で「近くのATMコーナーへ行って着いたらこの番号に電話してください」と言われた。女性は指示された通りに市内でATMを操作。相手の口座に2回で現金計約100万円を振り込んだ。
 ことしの御坊署管内での特殊詐欺被害は3件目で、今月5日にも同じように「払い戻し金や還付金がある」とだまし、ATMを操作させる手口による被害が出ている。20日には署員が御坊市内の無人ATMコーナー2カ所で街頭啓発を実施。特殊詐欺の手口や警察の電話番号が書かれたチラシを配って注意を呼びかけた。