御坊市、日高広域の両消防は1日、御坊市の湯川中学校旧校舎で、火災調査の合同研修を行った。解体予定となっている校舎の1室に火災現場を再現し、各消防の隊員が焼け跡から出火元をしぼって原因を究明。類似火災の予防につなげようと、ともに調査活動のレベルを高めた。
 火災調査は、出火原因から延焼拡大の過程まで火災の全貌を明らかにし、同じような火災の撲滅や被害の軽減といった予防に生かすことが目的。実際の建物を使った研修は初めてで、御坊市17人、日高広域18人の計35人が参加した。
 校舎1階に2カ所の現場を再現。建物火災が発生、鎮火後、関係者の話や情報がないという想定で、各消防の隊員が分かれて調査に入った。まずは焼損の状態から火の回りをたどり、火元を特定。掘り起こしを行い、出火の原因を詳しく調べていった。それぞれ本番さながら慎重に活動を展開。隊員同士でアドバイスし合いながら取り組んでいた。
 御坊市の小畑秀樹署長は「実際の建物に現場を再現することで、現実味があってとても有意義な研修だった」と講評。「日高広域との合同ということもあって、互いにいい刺激になったと思う。火災の調査は予防に生かせる重要な活動。これからもレベルアップを図っていきたい」と話していた。