全国高校総合体育大会柔道競技の京都府予選が京都市武道センターで行われ、女子48㌔級で京都文教1年の久保井仁菜選手(15)=印南町西ノ地出身=が優勝。8月1日から3日まで島根県で開催されるインターハイ出場を決めた。双子の兄で同じく京都文教に通う浩太選手(15)も男子60㌔級で準優勝。1年生ながら兄妹そろって活躍し、メダルを手に笑顔を見せている。
 男女ともインターハイ出場(優勝のみ)を懸け、トーナメントで熱戦を展開。女子48㌔級は12人が争い、仁菜選手は1回戦を背負い投げ、2回戦を肩固めで1本勝ちすると、準決勝は背負い投げからの縦四方固めで技あり勝ち、決勝は縦四方固めで1本を奪った。インターハイ予選の階級は48㌔級が最軽量のため、本来の44㌔級より体の大きい相手とも対戦。準決勝以外は上級生を破った。
 男子60㌔級は36人が出場、浩太選手は1回戦不戦勝。2回戦は縦四方固め、3回戦は肩固めで1本を奪い、4回戦では第1シードの3年生を相手に横四方固めで1本勝ちを収めた。準決勝は縦四方固めで1本勝ち。決勝は延長戦の末、内股で有効をとられて敗れた。
 2人は男女それぞれ団体戦のメンバーにも入り、無差別級の対戦のなか、仁菜選手は大将で1勝1敗1引き分け、浩太選手は先鋒で2勝1敗の健闘。女子準優勝、男子3位に貢献した。
 2人とも久保井塾出身で、美浜町の松洋中卒。仁菜選手は「個人戦の準決勝と決勝は手の内を知り尽くした同じ学校の選手だったのでやりづらかった。本来の44㌔級より上の48㌔級で勝てたので自信になった。インターハイでは得意の寝技を駆使して優勝を目指したい」、浩太選手は「準決勝までの4試合はオール1本勝ちで調子がよかったので決勝も得意の寝技で勝ちたかった。悔しいです。これからも練習に励み、来年こそは優勝してインターハイに出場したい」と話している。