先日、胃腸炎にかかった。熱や痛みなどはなかったが、食事をとると腹部に違和感を感じ、吐き気もあった。何も食べなければ普段と変わらないため、しばらく食事を断っていた。ただ脱水状態になると頭痛になりやすいので、水分だけは小まめにとったのだが、そんなときに役に立ったのが経口補水液だ。
 テレビCMなどでよく流れているため知っている人も多いと思うが、ナトリウムなどの電解質と糖分などがバランスよく配合された飲み物で、素早く体に吸収されるのが特徴。いくつかのメーカーから同様の商品が販売されており、ゼリータイプなどもある。
 経口補水液は熱中症対策にも役立つ。総務省消防庁の発表によると、13日から1週間で熱中症で救急搬送された人は全国で1069人で、死亡した人も出ている。真夏の猛暑日はもちろんだが、熱中症は、体が暑さに慣れておらず、湿度で体温をうまく調節できない梅雨時期にも起こりやすい。やはり小まめな水分補給が必要だ。
 とはいってもドラッグストアで販売されている経口補水液は一般的な飲料に比べ、値段が2倍ほどするため、水代わりに頻繁に購入するのは気が引ける。調べてみると簡単な材料で自分でも作ることができるとのこと。レシピは水1㍑と塩3㌘、砂糖40㌘を混ぜるだけ。何とも言えない微妙な味だが、味を付けるため他の物を混ぜると比率が変わって吸収が悪くなるので要注意。また味の感じ方で体の状態が分かると言われており、塩辛ければ平常、甘かったり味を感じない場合は体液が足りないという。
 予想では今夏はかなりの猛暑。自家製経口補水液で熱中症対策し、暑い夏を乗り切ろう。(城)