梅の出荷が終盤を迎えているが、主力品種の南高梅の価格が好調だ。昨年同時期と比べると1箱(10㌔入り)当たり1000円以上の高値。出始め時期の5月末よりも高く、現在が今シーズンの最高値となっている。出荷量が少ないことや縁起がいいといわれる申年の梅となることなどが影響しているとみられる。
JA紀州の出荷受け付けは昨年より2日早い先月25日から始まった。出始めの価格は、4L秀1箱で5300円程度からスタート。出荷量が増えるに従って若干の価格低下はみられたが、その後は徐々に持ち直し、19日現在では4L秀が5420円など出始め時期を上回っている。
例年だと出始めが最高値で以後は下降傾向となるが、ことしはピークを過ぎても高値を維持。半面、出荷量は少なく、19日現在で2380㌧と前年同期の2530㌧を6%下回っている。みなべ町と印南町の両地区を合わせた目標の3000㌧からみると80%の達成率。果実の肥大拡大期に雨が少なかったことによる小玉化などが要因だという。
例年なら7月上旬ごろまで収穫が続くが、ことしは生育が1週間から10日程度早くなっている。