美浜町の森下誠史町長は16日の6月議会一般質問で、来年の海の勇者・クヌッセン機関長殉難60周年へ向けての記念事業として、初の絵画コンクールを計画していることを明らかにした。森下町長が会長を務める遺徳顕彰会の主催で、関係町の美浜、日高両町が共催。両町内の4年生以上の児童と中学生を対象にし、最優秀賞の子どもは駐日デンマーク大使館(東京都)から一日大使に任命される。
中西満寿美議員がクヌッセン機関長殉難60周年記念祭の準備状況を質問し、森下町長が計画を明らかにした。森下町長は「募集期間はことし8月31日から9月12日まで」「審査会を設置し、最優秀賞、優秀賞を決定する」などと述べ、最優秀賞受賞者が一日大使に任命されるとした。来年の記念祭についてはまだ具体的な計画はなく、今後、県や駐日デンマーク大使館など関係機関と話し合いを進めていくと答弁した。
コンクールを主催する遺徳顕彰会によると、夏休みまでに募集要項などを両町の児童、生徒に配布。夏休み中に絵を描いてもらうようにする。絵の詳細なテーマ、小中学生別に審査するのかなど詳しい内容は正式に決まりしだい広報する。
デンマーク人のヨハネス・クヌッセン機関長は昭和32年2月10日、美浜町日ノ御埼沖で火災を起こした日本の木材運搬船を発見。悪天候のなか救助に当たり、海に落ちた船長を助けるため飛び込んだところ、荒波にのまれて亡くなった。美浜町三尾の日の岬パーク内には機関長の胸像を建立。機関長の遺体と救命艇が打ち上げられた日高町田杭には救命艇の保管庫が建築されており、両町では海の勇者の遺徳顕彰に努めるさまざまな活動が行われている。
中西議員は、民間事業者が宿泊施設の営業を休止中の日の岬パークについても取り上げ、事業再開の見通し、施設等の買い取りの考えなどをただした。中西議員はパーク内にはカナダ移民資料館やクヌッセン機関長の胸像、恵まれた自然環境などがあり、「日の岬を町づくりに生かさないのか」と町の対応を求め、森下町長は「(再開は)なかなか難しいという感触を持っている」「町で買い取ることは考えていない」と述べた。

