祭りの獅子頭などを手掛ける祭具師で、寺内町に昨年オープンした御坊天神堂の代表を務める杉本卓治さん(49)=御坊市薗=が、手作りの新商品「鳴子獅子」を完成させた。祭り好きの多い御坊日高ならではの仕上がりで、新しい土産品として人気を呼びそうだ。
 御坊祭をこよなく愛する杉本さんは、多くの人に少しでも祭りに親しんでもらいたいと、子どものおもちゃとしても使える鳴子を考案。拍子木の部分が獅子頭になっており、雄と雌をイメージして黒と赤の2種類を作った。
 観光客がよく立ち寄る天神堂で1個800円で販売。土産物としてはもちろん、運動会等でよさこい踊りをする幼稚園や小学校が増えていることから、地元ならではの鳴子としても注目されそう。杉本さんは「この鳴子を持って多くの子どもたちがよさこいを踊ってくれるとうれしい。祭りを好きになるきっかけにもなってほしい」と願いを込めている。