自動車の車体整備技術大会の最高峰「BPグランプリ2016」の2次予選となる近畿南ブロック大会(12日、大阪)に、御坊市島のボディーショップオガワ(小川貴史代表)の高田昇一さん(37)=みなべ町=が塗装部門、道余邦啓さん(36)=美浜町=が鈑金部門でそれぞれ出場する。互いにプロの技術者として尊敬、信頼を寄せている2人は、「そろって決勝大会出場を目指したい」と迫る本番へ張り切っている。
 日本自動車車体整備協同組合連合会等が主催して毎年開催されている。BPは、ボディー&ペイントの略。1次予選は全国で1270人が参加。学科と実技があり、高田さんと道余さんは見事に突破し、両部門とも10人しか参加できない近畿南ブロックへの出場を決めた。
 同社で塗装部門を担当している高田さんは、この道9年目。2度目の出場となる近畿南予選では、1時間20分の制限時間内に、与えられた課題色の塗装を実際に吹き付ける技術を競う。課題色はシルバーと発表されているが、「同じものは1台もない」といわれるように、車種や年数、日焼け具合、普段駐車している環境、乗り方などによって微妙に違い、その場で見て色の調合をする必要がある。高田さんは「色合わせが難しいですが、腕の見せどころでもあります。日ごろ培った技術を発揮して決勝大会に進みたい」と意気込む。
 同社で鈑金部門を担当している道余さんは12年目。近畿南予選は初めての出場となる。本番では、制限時間1時間半の間に、フェンダーパネルのカーブの部分のへこみ、線状のキズを修理するという、難易度の高い課題が与えられている。へこみはハンマーでたたくなどして元に戻し、線状のキズはパテ処理するなど、いずれも力加減や繊細な技術が求められる。道余さんは「カーブのへこみは難しいですが、仕事で磨いた技術で、決勝大会に進出できるように精いっぱい努力したい」と話している。
 両部門とも大阪、奈良、和歌山の10人が参加。和歌山からは塗装部門で高田さんだけ、鈑金部門は道余さんら2人が出場している。1位のみが10月29・30日に千葉県の幕張メッセで開催される決勝大会への出場権を獲得する。
 小川代表は「2人ともとにかく真面目で努力家、コツコツと仕事をしてくれています。オープン15年目に2人そろって近畿南大会に出場できてうれしい。これもお客さまのおかげで、日々、たくさんの車に携わらせていただいているからこそと感謝しています。そろって決勝大会進出を目指して頑張ってほしい」とエールを送っている。