災害時の情報伝達を強化し、難聴地域を解消しようと、ラジオの和歌山放送(和歌山市湊本町)は30日、AMの番組をFMでも放送するFM補完放送「ワイドFM」の本放送を開始した。
これまでのAM放送の周波数の送信所は海沿いにあることが多く、南海トラフ巨大地震などで送信所が被害を受けて放送ができなくなる可能性があったため、県が国の補助を受けて海南、御坊、田辺の各市の高台に送信所を設置。和歌山放送が施設を借りて運用する。
30日、和歌山放送のロビーで開局式典が行われ、中島章雄社長が「和歌山放送は、これからもリスナーの目となり耳となり、温かい心のいっぱい詰まった放送をAM、FMのダブルでお届けしたい」とあいさつ。来賓の仁坂吉伸知事は「県にとって、県民の皆さんへの災害時の情報伝達は死活的に大事なことで、開局は大変喜ばしい。災害時には携帯ラジオを持って逃げてほしい」と呼びかけ、中島社長、仁坂知事、総務省近畿総合通信局の関啓一郎局長が放送開始のスイッチを押し、ワイドFM放送が始まった。
周波数は、海南エリア(和歌山市や岩出市、紀の川市、有田市など)が94・2MHz、御坊エリア(日高町や美浜町など)が92・4MHz、田辺エリア(みなべ町や白浜町など)が91・6MHz。新宮市と串本、九度山の両町でも、本年度中に中継局が設置される。

