22日に投開票が行われた御坊市長選。保守を二分した一騎打ちは、現職柏木征夫氏が新人二階俊樹氏に3400票以上の大差をつけて7選を果たした。昨年12月から本格化した新人擁立の動き、現職の進退に関する憶測、両氏が出馬表明してからスタートした前哨戦、告示から投開票とほぼ半年間、この選挙に関わってきた。現職陣営は潜行し、新人陣営は国政から多くの大物が応援にかけつける。筆者がこれまで経験したことのない形態の選挙は非常に読みづらく、大差での決着は意外だったが、投票率が跳ね上がったように市民が大いに関心を持ったことは今回の選挙の大きな意義の一つであった。
選挙を通じて、多くの市民の声を聞くことができた。子ども医療費無料化の対象年齢拡大など、政策的なことはすでに紙面でも紹介した。政策以外では、選挙期間中であっても、選挙後を心配する意見がたくさんあった。「どちらが勝ってもしこりが残るのでは。市政運営は大丈夫なのか」「どんな結果でも足の引っ張り合いはしないでほしい」、まちの将来を案ずる市民の率直な意見に、いまこそ耳を傾けなければならない。
そんな不安を払拭してくれたのが、現職に敗れた二階氏の言葉。「これから4年間、協力しないというのではなく、素敵な御坊を次世代に引き継いでいくためにみんなで協力して頑張ろう」と。柏木氏には、二階氏が掲げた刷新に5886票が投じられていることを忘れることなく、そして9000票を超える期待に応えるため、ベテランの手腕を大いに発揮してもらいたい。そして1票を投じた多くの市民は監視の目を光らせ、大いに意見していこう。御坊市は市民がつくるのだから。(片)

