15日告示、22日投開票の御坊市長選へ、新人二階俊樹氏(51)=御坊市島=の後援会が12日夜、御坊市民文化会館大ホールで「元気あふれる御坊市を考える決起集会」を開き、会場に入りきらない約1400人(主催者発表)が来場。父の二階俊博自民党総務会長、稲田朋美自民党政調会長、公明党中央幹事会の漆原良夫会長ら国政からも応援に駆け付け、"御坊刷新"へ気勢を上げた。
 舞台には3人の代議士のほか多くの周辺市町の首長や県議、市議らがずらりと並んだ。谷口光幹事長の開会宣言に続き、中村裕一選対本部長が「新しい御坊、元気な御坊をつくっていきたい」とさらなる支援を呼びかけた。特別ゲストが一人ずつマイクを握り、漆原氏は「俊樹さんの考えはわが党の理念と同じ。元気あふれるまち、活力ある御坊市の創生、若い俊樹さんを中心に、今日お集まりのみんなでつくりあげていこうではありませんか」、稲田氏も「秘書として20年間、二階総務会長という素晴らしい指導者のもとで政治を勉強されてきたことは、俊樹さんの血となり肉となっている。御坊刷新、ふるさとを良くする運動を誰と一緒にするか。若くて、正義感があって二階先生の血を受け継いでいる俊樹さんに任せようではありませんか。大接戦と聞きました。陣営の熱意、そして候補者の素晴らしさを伝えられれば、厳しい選挙でも必ず勝つ」と激励した。最後に二階代議士が「わたしが36歳で初めて県議選に出たとき、110票差で勝った。選挙は方法よりも魂。自分の持っている気持ちをどう相手に理解いただくか。大事にしなきゃいけないのは、生まれ育ち、育てていただいた御坊市をよくすること。そのことをせがれが自分で選んで、私も邪魔にならない程度に応援しなきゃいけないと帰ってきた。素晴らしい御坊をつくるのは私の責任。満足いただけるふるさと御坊をつくり上げるのがわたしの最大の政治目標。我々のまち、伸びる要素はある、伸ばそうとする熱意が足りないだけ。やろうではありませんか。どうか力を貸してください。一緒に頑張りましょう」と強いメッセージを発信した。
 友人でもある新宮市の田岡実千年市長、東日本大震災の復興支援が縁で親交がある岩手県大槌町議会の芳賀潤副議長からも激励を受けた俊樹氏は、人、雇用、優しさ、防災の4本柱を説明した上で「人、雇用を増やすため果敢に挑戦したい。御坊市が日高のリーダーとなって再び、御坊は頑張っているといわれるようになりたい。きょうがスタート。未来の子どもたちのために立派な御坊を残したい」とあらためて決意を表明。「父は明日の御坊を考える会を41年前につくった。ふるさとをよくしたいと政治家になった。いまでも御坊のことを思っているのが二階俊博。その子どもは父の手伝いをするのが当たり前。御坊をよくするために命をささげたい。御坊が変われば世の中はきっとよくなる。御坊は変わる、どうか皆さんよろしくお願いします」と声を大にし、大きな拍手に包まれた。閉会に高垣太郎後援会長が「戦況はがっぷり四つ。もう一歩押し上げてくれれば、二階は御坊を変えます」と一致団結を求め、最後は青年部の音頭でガンバローコールを行った。
 市長選は現職柏木征夫氏(75)=御坊市薗=との一騎打ちが濃厚。柏木氏も市政報告会の開催など精力的に活動している。