去る8日に準々決勝4試合があり、地元の紀央館、日高中津を含むベスト4が出そろった春季近畿地区高校野球大会県予選。毎年この大会の取材に行くと、選手たちが昨秋からどの程度成長しているのか、1年生の新戦力の実力はどれぐらいかに注目する。記者席では情報交換も行われ、2カ月後に迫った夏の選手権和歌山大会の展望なども話題になる。
 夏の甲子園に出場するのはどこか。今夏はかなり混戦との見方が多い。この県予選で勝ち残っている4校に加え、高野山、和歌山東、市和歌山、箕島なども遜色ない実力とみられ、「展望記事」を書く記者を悩ませる大会という声も聞かれた。
 昨秋は振るわなかった、本紙エリアの6校。一冬越えての春季県予選では大活躍している。紀央館は左右両エースを中心に失点が少ない安定した戦いを見せ、3回戦では昨秋近畿大会出場の高野山を破った。打撃も力をつけているうえ、近年夏に強く期待が膨らむ。日高中津は箕島を3回戦で下すと、準々決勝では今春のセンバツに出場した市和歌山に9回2死から逆転サヨナラ勝ち。投手陣が充実し、昨秋のベスト4からさらに前進できるだけの実力をつけたと感じる。日高、南部龍神の2校は準々決勝で敗れたが、南部龍神は3回戦で強豪・和歌山東を下し、日高は準々決勝の智弁和歌山戦で終盤に粘りを見せた。両校とも完全な力負けではなかっただけに、夏の巻き返しが楽しみだ。
 記録をひもとくと、地元勢は昭和57年の南部以降、夏の甲子園に出場していないが、和歌山大会のシード権を得た紀央館、日高中津を筆頭に「ことしこそ」というムード。夏の開幕は7月13日。成長した地元勢を見ると、熱戦が待ち遠しい。(賀)