先日、会社に自分宛の郵便物が届いた。封筒には「海南市立第三中学校」と印刷されており、中身は1枚の色紙。同校吹奏楽部の皆さんが作ってくれたもので、集合写真と「今までありがとうございました」の文字が書かれていた。それに平成24~27年度の部長さんと顧問の先生の寄せ書き。心のこもったプレゼントに感動した。
 昨年の5月半ばまで担当していたまちの皆さん。顧問の先生が以前、日高地方の学校で勤務されていたこともあり、地方新聞への馴染みが薄く感じられた地域ながら、早くから子どもたちの写真や名前の掲載に理解を示してくれ、3年間、本当に大変よくしていただいた。そう言えば担当が変わったあと、「渡したいものがあるからまた寄ってね」と連絡を受けていた。
 校庭に植えられた桜が満開のころに開く「SAKURAコンサート」ほか、学校の内外で演奏を響かせ、各種イベントや演奏会に参加、出演。一年中まちのあちこちで「三中サウンド」を響かせていた。いつも聴く人の層に合わせて楽曲を選ぶ演奏は、息の合った音だけでなく動きを交えたり、生徒の楽器や曲の説明を含め、楽しいパフォーマンス。思い出深く、また聴きに行かせてもらいたい。
 そんな彼、彼女と別れ、もうすぐ1年。それから警察消防、半年余り前から印南町を担当している。よくネタにされるので弁明するが、どちらかが片手間なのではなく、会社の指示。と言えど、お互いに顔と名前が不一致だったり、「久しぶりやな」――「ごぶさたしてます」のやりとりも多い。サプライズの素敵な贈り物であらためて気づかされた一期一会の意味。出会いを大切にし、仕事に生かしたい。(笑)