日高町は、役場駐車場の拡張へ庁舎裏手の農地を購入。近く設計、工事を進め、来年度中の完成、利用開始を目指す。かねて役場駐車場は隣接の施設でイベントなどがあると満杯の状況で、今回の拡張で駐車スペースは現行から一挙に2倍の約180台分を確保。もしもの災害時には緊急車両や復旧用資機材などの仮置き場としても活用する。
 現在、役場の駐車場は庁舎玄関前なども含めて93台分が止められるが、役場隣接の農村環境改善センターや中央公民館で講演会やスポーツイベント、各種会議などがあった場合はごった返し、手狭となっていた。拡張のための農地については、平成27年度で77万2200円を使って土地鑑定を行っており、本年度は当初予算で用地購入、設計、工事費合わせて5079万7000円を計上。用地については、14日までに地権者と売買契約を締結した。場所は農改センター北にある駐車場の西側で、面積は2981平方㍍。今後、設計を進めて、工事ではまず上土を撤去した上で、比井地内の津波避難路工事で排出された土を活用して整地。地盤が安定するのを待って来年度中に舗装工事を行って完成させる。工事が順調に進めば、完成が前倒しできる可能性もある。拡張したスペースでは、80台から90台が駐車可能となる。また、巨大地震など災害発生時には、役場は防災拠点としての役割を果たすが、駐車スペースに余裕を持たせておけば、緊急車両や支援物資の仮置き場、災害ボランティアの受付所などに活用できる。
 既設の農改センター北駐車場のうち一部(1207平方㍍)は、17年度から地権者との賃貸契約を結んでおり、賃貸料は職員から毎月500円を徴収して充当していた。今回、駐車場拡張の用地購入と同時に、賃貸の土地も購入し、本年度から職員の負担がなくなった。