愛知県愛西(あいさい)市の鈴木睦副市長(63)らが30日、御坊市を訪れ、塩屋町北塩屋などで栽培されている舞妃蓮の種蓮根3株の提供を受け、まちの新たな名物にしようと持ち帰った。
 愛西市は木曽川近くの田園地帯に蓮池をつくり、市民の憩いの場としてさまざまな蓮を栽培。舞妃蓮はなく、昨年6月、天皇皇后両陛下が愛知県を訪れた際、同市選出の県議会議長が美智子さまから皇室ゆかりの舞妃蓮という蓮があることを聞き、市の職員が調べたところ、御坊市に有名な蓮池(中山の蓮池)があることが分かり、分根をお願いしていた。
 提供された蓮根は、舞妃蓮保存会の阪本尚生代表(60)の実家の蓮池で採取。愛西市の鈴木副市長は中山の蓮池で阪本代表、保存会メンバーの平井俊哉市議(57)、伊藤義雄さん(72)らから舞妃蓮について説明を受け、「大変すばらしい花をお分けいただき、感激しております。愛西市でもまちの名物になるよう、大切に育て、花を咲かせたいと思います」と話していた。