みなべ町は首都圏で特産の梅干しを災害備蓄用として推進しているが、荒川区、江東区に続いて板橋区(坂本健区長)が、28年度予算で災害備蓄用としてみなべの梅干しを購入する方針を打ち出した。19・20日に同区で催されたイベント「第32回赤塚梅まつり」で小谷芳正町長らが梅干しをPRした。
 梅干しは疲労回復や食中毒予防効果などがあるといわれ、農林水産省が発行した「家庭用食料備蓄ガイド」にも備蓄品として掲載されている。同町では特産の梅干しを災害備蓄用として推進しており、首都圏の東京23区などを中心にセールスを実施。これまでに荒川区、江東区が購入の契約を結んでいる。
 今回PRに訪れた板橋区の人口は約55万人。荒川区の西川太一郎区長から、備蓄用としてみなべの梅が紹介された。梅干しの購入方法や数量などについてはまだ詳しく決まっていないが、来年度予算でみなべ町の梅干しを備蓄用として購入し、備蓄センターなどに配備する考えだとしている。小谷芳正町長は「東京23区のすべてで備蓄用として梅干しを購入してもらえるように働きかけていきたい」と話している。来月には港区を訪れる。
 赤塚梅まつり(板橋区町会連合会下赤塚など主催)では、ブースを設置してみなべ町職員らが特産の梅干しを販売。大勢の人が訪れ、好評だった。