17日の日高町議会一般質問では、松本秀司町長が町内志賀、内原、比井の3保育所について「民間委託を検討したい」との考えを明らかにした。
 西岡佳奈子議員が「正規保育士の計画的な採用と臨時保育士の待遇改善で保育内容の充実を」と質問したことに対する答弁。松本町長は「今後も正規の保育士の採用は考えていない。臨時の待遇改善は、必要な時期に必要な改善を図っていく」とした上で、運営を維持していく手段の一つとして民間委託を示した。担当課によると、平成28年度は正規保育士が10人、臨時が35人となる予定。長年、正規の新規を採用していないため、将来的に園長や主任クラスが退職していくと、そういったポストに配置できる次の世代がいないといった状態に陥ることから、民間委託検討の必要性が出てくるという。日高地方では、印南町が民設民営、由良町が公設民営(指定管理)で、民間が運営している。
 日高町の3保育所は、いずれも園児数が横ばいか増加傾向となっており、現時点で町は統合についての考えはないとしている