みなべ町東本庄出身で東京都在住のシンガーソングライター、川島ケイジさんが19日、同町ふれ愛センターで特別公演を行った。自身が作詞作曲した「beautiful」や玉置浩二の「メロディー」など十数曲を熱唱し、約270人の観客と一緒に盛り上がった。川島さんは「大勢の皆さんの前でうたえる機会をつくっていただいた。またみなべでライブをしたい」と話していた。
 主催は「川島ケイジ Live in MINABE」実行委員会(寒川知英委員長)。後援は町と町教育委員会で、南高梅誕生50年特別公演として開催された。ふるさとでのライブは今回が初めてとなった。
 川島さんは上南部小学校、上南部中学校、南部高校を卒業。現在は東京を拠点に音楽活動を行っている。平成23年にミニアルバムを自主発売し、同年12月から26年12月までFM静岡でレギュラー番組「川島敬治 さあ僕の明日はこっちだ」を持った。昨年1月にはChage主催「Chage fes2015」にスガシカオ、chay、矢井田瞳らとともに出演。ことし5月にユニバーサルヴァージンレコードからプロデビューする。
 今回のステージでは、歌手の西野カナらの伴奏を行っているパーカッションの豊田稔さん、ピアノのモチヅキヤスノリさんも出演。オリジナル曲「beautiful」、一青窈の「ハナミズキ」、テレビ東京系「The カラオケ★バトル」で披露した「Woman〝Wの悲劇〟より」などを熱唱。バラードからアップテンポの曲までうたい上げ、チェロ奏者とのコラボ曲もあり、客席を盛り上げた。アンコール曲は東日本大震災被災者応援ソング「花は咲く」。観客も一緒に高らかに合唱して締めくくった。最後に、川島さんが中学時代に所属していた陸上部顧問の榎本徹さん(晩稲)が花束を手渡し、陸上部時代の思い出を紹介。終演後、来場者全員が入った記念写真を撮影した。
 寒川実行委員長は「関わっていただいた大勢の人のおかげで成功することができた。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話している。公演の収益は、経費を差し引いて町に図書費用として寄付する。