日高町の女性らで結成するコーラスグループ、日高町歌の会(山本喜美子会長)はことしで40周年を迎え、節目を祝う会で指導者の岡本幸さん(83)=日高町小中=に感謝の花を贈った。
 当初は内原婦人会が、高齢者施設に歌のプレゼントをしたいとコーラスの練習を始めたのがきっかけ。小学校教諭で中学音楽教諭の免状も持っていた岡本さんに指導を依頼し、間もなく「内原ママさんコーラス」として、特に歌が好きな仲間が集まって本格的に歌の練習を始めた。当時は若い母親が多く、昼間は忙しいので練習は夜間のみ。岡本さんは発声の仕方など基礎から指導し、流行歌は避けて文部省唱歌や日本の歌曲など格調高く味わい深い歌を丁寧に練習していった。会員は楽器の奏法を学んだり、レコードを持参して音楽鑑賞の時間を設けるなど熱心に勉強も。現在は、町内の高齢者施設3カ所を訪問し、歌声を聴かせている。
 会では、最古参の会員の一人、仲田美智子さんが岡本さんに「いつも熱心に一生懸命教えて下さり、ありがとうございます。これからも私たちの生きがいのコーラスを続けていけるよう、よろしくお願いします」と感謝を述べて花を贈呈。岡本さんは「思いがけないプレゼントに胸がつまる思い」と涙ぐんで受け取り、「無我夢中で40年も過ぎてしまいました。ここまで来れたのも、皆さんが集まってうたって下さったおかげ。これからも楽しくうたっていきたいと思います」と話した。日高町歌の会のメンバーは次の皆さん。
 岡本幸、玉置千鶴子、小瀬静代、仲田美智子、玉置安子、崎山澄子、野尻安子、中筋紀子、楠本あゆ子、権神真知子、松本陽子、山本喜美子