本年度の県医療従事功労者賞が20日に発表され、日高地方では日高総合病院の臨床検査技師長、畑忠良さん(55)=日高川町田尻=が選ばれた。表彰式は27日午前11時から県庁で行われる。
 昭和57年に臨床検査技師の免許を取得し、60年から日高病院臨床検査科に勤務している。平成14年にはタイのマヒドン大学でHIV感染症の国際研修課程を修了し、これまで日高地方をはじめ県内の中学校と高校で生徒や教諭を対象に出前授業を行うなど、予防のための講演活動を精力的に行ってきた。このほか、県内の検査データの統一化の推進やチーム医療の研究、県民向けの公開講演会など「患者最優先」で取り組んできたことが評価された。
 平成14年から県臨床検査技師会の役員を務めており、23年からは副会長として会の充実にも力を入れている。受賞に「私一人の力ではなく、病院や同僚スタッフら多くの人の理解と協力があったからと感謝しています。これからは後進の指導とさらに新しいことにもチャレンジしていきたい」と張り切っている。
 本年度の受賞者は畑さんを含めて9人となっている。