現新一騎打ちが濃厚の2月2日告示、7日投開票の印南町長選で、新人湯川和幸氏(58)=印南原=の後援会(裏野尚男会長)は15日、役場から北約200㍍の現地で事務所開きを行い、支持者ら約200人(主催者発表)が集まった。湯川氏は「対話の行政 町に自信と元気を」をスローガンに、35年間の町職員経験をアピール。「いまの町政にノー 皆さんの声に耳を傾け、まちに元気を取り戻したい」と決意を述べた。
 神事のあと、井上孝夫町議が司会進行。裏野会長が「将来への不安が増すなか、町政にはビジョンを持って邁進する人が必要。私たちが夢を描く一歩として、行政経験豊かで若いリーダーに淀んだ町を立て直してもらいましょう。人ごとではなく私たちの手で、民意を反映させる一歩にしましょう」とあいさつ。続けて藤薮利広、岡本庄三の2町議がマイクを手にエールを送った。
 湯川氏は「役場で35年間まちの勢いを見てきたが、いまの町は元気も自信もなくしており、待ったなしに何とかしていかなければならない時期。現町政は前回の選挙で役場新築移転を凍結すると訴えたにも関わらず、何ら明確な説明もなく数カ月で建築に踏み切った。役場は高台に必要だと考えるが、住民目線の進め方ではなく、これは役場と町民との信頼関係が壊れているということ。私は35年間、対話しながらの行政で事業をうまく運んできた自信、経験がある。いまの町政にはノー」と熱弁。「これからが戦いの始まり。まちをよくしていこうという声の代表として戦っていきます。私の熱意と心意気に賛同いただき、素晴らしい町を築いていきたい。皆さんの声に耳を傾け、まちを元気にし、自信を導く」と力を込め、最後は集まった支持者とともにガンバローコールで気勢を上げた。
 一方、現職日裏勝己氏(64)=皆瀬川=の後援会(中村泰介会長)は、すでに印南八幡神社西に事務所を開き、万全の臨戦態勢。告示まで3週間余りと迫るなか、2陣営の本格的な前哨戦が始まった。