国内、海外の幼児から中学生を対象にした第39回こども絵画コンクール(住友生命保険相互会社主催、文部科学省、フランス大使館など後援)で、全21万2843作品の中から湯川小学校5年生の新田紳策君の作品「ありがとういただきます」が上位3番目の銀賞を受賞。3月4日から1カ月間、フランス・パリの世界最大級の美術館、ルーヴル美術館で展示される。
 住友生命が子どもの情操教育支援を目的に1977年から行っているコンクールで、今回は国内のほかアメリカやイギリスなど海外からの応募もあった。部門は「0歳から4歳」「5、6歳」「小学1、2年」「同3、4年」「同5、6年」「CG」の6部門。全部門から特別賞に7作品、各部門で金賞1作品、銀賞2~20人、このほか銅賞や秀作賞を選んだ。
 新田君の作品は、自身が焼きサンマを前に「いただきます」と手を合わせている様子。コンクールのテーマが「だいすき、ありがとう」で、身近なものを取り上げようと、食べ物への感謝と作ってくれた母親への感謝の気持ちを描いた。背景のカーテンの複雑な模様やサンマの色にリアリティを出すよう丁寧に仕上げた自信の作品。県審査で最優秀賞に輝き、全国審査に送られた。受賞に際し「自信があったので受賞できてうれしいですが、来年はもっと上の賞を目指したいです」と話し、ルーヴル美術館での展示については「世界の人に作品を見てもらえるのでうれしいです」と笑顔を見せている。
 ルーヴル美術館は「ミロのヴィーナス」や「モナ・リザ」「岩窟の聖母」など世界的に有名な美術品が展示されており、年間入館者数は900万人を超え、世界一となっている。展示では各部門の銀賞以上の102点が4月4日まで飾られる。