田辺署は14日、特殊詐欺被害を未然に防止したとしてきのくに信用金庫龍神支店の福井俊道係長(52)に感謝状を贈呈する。
 発表によると、昨年12月9日、田辺市龍神村に住む80代の女性が来店し、預金の全額約70万円を出金したいという依頼があり、福井係長が使途を確認したところ、「『誰にも言ったらあかん』といわれている」と返答したことから不審に思い、特殊詐欺事案の手口などを説明したうえで、出金を中止するとともに同署西駐在所に情報提供した。その後、女性はオリンピック関連の投資詐欺グループからお金の振り込みを要求されていたことが判明した。感謝状の贈呈は田辺署で行われる。