今月11日の成人の日を前に、日高地方でトップを切って美浜、日高の両町で4日、それぞれ成人式が行われ、合わせて169人が大人の仲間入りを果たした。男性陣はスーツやはかま姿でビシッと決め、女性陣は艶やかな振り袖姿で希望や期待を胸に決意新た。各首長らは「情熱と発想力で新時代を築いてほしい」などと激励した。
 美浜町 中央公民館で行われ、対象者77人(男47、女30)のうち75人が出席した。森下誠史町長は、串本町沖のエルトゥールル号遭難事件とイラク・イラン戦争時に自国民に優先して日本人を救出したトルコの協力を題材とする映画「海難1890」や、海の勇者・クヌッセン機関長の国境を超えた人類愛を紹介したうえで、「これから社会をつくっていく皆さんには串本、トルコの人々、クヌッセン機関長のように、人と人とのつながりを大切にしていってほしい」と式辞。新成人を代表して田中健大朗さんと立花亮帆さんが誓いの言葉を述べ、若野公祐さんも謝辞の中で「責任と高い志を持って人間形成を図り、大人社会の一員としてベストを尽くす」と決意を示した。
 日高町 中央公民館で行われ、対象者92人(男45、女47)のうち63人が出席。松本秀司町長は「皆さんは、成人として権利と自由が認められると同時に、自己責任や義務も重たいものとなる。景気が少し回復しつつあるとはいえ、まだ先が読みにくい時代だが、努力を怠らなければ、必ず報われると信じている。若き情熱と柔軟な発想力で新しい時代を築いてほしい」と式辞。清水正巳議会議長らも祝辞を述べた。新成人代表で青貝里実さんが記念品を受け取ったあと、誓いの言葉で鈴木健斗さんが「本日の感激を胸に、成人としての自覚を新たにし、大人社会の一員としてベストを尽くします」と決意。乾杯やバルーンリリース、記念撮影も行った。
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笑顔でバルーンリリース(日高町)
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シャンパンで乾杯(美浜町)