22日深夜、御坊市湯川町財部の県道で、自転車を押しながら歩いて道路を横断していた高齢男性が乗用車にはねられ、死亡した。
 亡くなったのは日高川町玄子の無職、玉置賢治さん(73)。現場は日高振興局から北東約30㍍の県道御坊美山線で、御坊署の調べによると、午後11時ごろ、玉置さんが道路を北向きに渡っていたところ、御坊市藤田町藤井の会社員、谷史弥さん(23)が運転する東進中の乗用車と衝突した。玉置さんは車の前部に乗り上げる格好で全身を強打。心肺停止の状態で同市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
 現場の県道は片側1車線の見通しの良い直線。40㌔規制で、信号機や横断歩道、付近に街灯はなかった。玉置さんが何をしていたかは分かっておらず、谷さんは帰宅途中。同署は谷さんから話を聴くなどして事故の詳しい原因を調べている。同署管内ことし3件3人目、高齢者で2人目の交通犠牲者となった。