12日深夜、御坊市塩屋町南塩屋の南塩屋漁港で、釣りに来ていた大阪の男子専門学校生が海に転落し、約1時間後に海中で発見されたが、間もなく搬送先の病院で死亡が確認された。
 亡くなったのは大阪市阿倍野区松崎町の坂本和希さん(19)。現場は漁港から西約200㍍の防波堤で、御坊署によると、午後11時55分ごろ、友人4人と一緒に釣りをしていた坂本さんが約4㍍下の海に落ちた。友人が音に気づき、釣りざおで助けようとしたが、姿が見えなくなったため110番通報。同署と市消防が周囲を捜索したところ、現場近くの水中で見つかり、引き揚げたが、すでに心肺停止の状態だった。
 御坊署管内ことし9件目の水難事故で、犠牲者は8人目。坂本さんらのグループは12日午後11時30分ごろに釣りを始めたという。同署が詳しい事故の原因を調べている