一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟の海外遠征「2015台北市国際AA大会」(19~26日、台湾・台北市)に、紀州由良シニアの西川晋太郎選手(14)=保田中2年、有田市辻堂=が参加する。関西連盟約140チームの中から、堅実な守備と確実性の高い打撃などが評価を受け、メンバー16人に選出。日の丸入りのジャパンのユニホームを着てアジアの強豪などに勝負を挑む。
 西川選手は小1冬から地元の軟式チーム保田少年で野球を始め、中1春から硬式の紀州由良シニアに所属している。身長163㌢・53㌔、右投げ右打ちで、紀州由良シニアではことし春の全国選抜大会に2番・遊撃手として出場。堅実な守備とシュアな打撃で4位入賞に大きく貢献した。秋の新チーム始動後はマウンドにも立ち、和歌山ブロック予選の南部シニア戦でノーヒットノーランを達成。関西大会では5回コールド勝ちした初戦の八尾戦で3安打完封、3回戦の高槻戦では1点リードの最終回に抑えとして登板、1イニングを無失点に封じ、2年連続全国大会(来春)出場の原動力となった。
 自身初の国際大会出場となる関西連盟の海外遠征メンバー入りには「うれしいです」と笑顔。日の丸入りのユニホームに袖を通すと、「勝つためにチームバッティングを心がけ、みんなの気持ちを盛り上げられるようしっかりと声も出したい。自分の力がどれだけ通用するか、全力を出して試したい」と気を引き締めていた。昨年の第4回大会では紀州由良シニアで1年先輩の村岡世渚投手がメンバー入りした関西連盟選抜が初優勝を飾っており、「対戦相手には年上の選手もいるみたいですけど、一戦一戦大事に戦っていきたい」と連覇へ闘志も燃やした。
 秋の公式戦の成績などを参考にメンバーを決め、将来有望な選手たちがずらりとそろう関西連盟選抜では背番号11。とくに今春の全国の大舞台でも対戦相手をうならせた守備力が評価を受けていることから、二塁手としての起用が中心になる見通しだ。
 大会には台湾21、日本7、韓国3、香港1の計32チームが参加。4チームずつに分かれての予選リーグ、予選上位16チームによる決勝トーナメントで優勝が争われる。