紀南地方の紀勢本線をアートで彩る「紀の国トレイナート2014」(同実行委員会主催)で、21日から23日までの3日間にわたりJR岩代からJR新宮までの車内でジャズ演奏などを行う臨時アート列車が走った。初日には岩代駅で出発式があり、田辺市龍神村在住の音楽家、唐口一之さん(トランペット)と南部高校吹奏楽部とのコラボ演奏などが行われた
みなべ町から新宮市まで9市町にまたがる広域的な事業で、JR西日本などの協力を得て実施。JRきのくに線の各駅を舞台に、芸術的なイベントが展開されている。事業名の「トレイナート」は、「トレイン(列車)」と「アート(芸術)」を合わせた言葉。
臨時アート列車の運行はメーンのイベント。初日には岩代駅で臨時アート列車の出発式が行われ、地元の小谷芳正町長は「イベントを通じ、万葉の人々が通った紀南地方に大勢の人が訪れてもらいたい」、JR西日本和歌山支社の川井正支社長は「地元と一緒になってトレイナートを成功させていきたい」、実行委員長の廣本直子さんは「トレイナートは自分へのプレゼント。今後は地域へのプレゼントと思ってもらえるようにしていきたい」と話した。
このあと、トランペッターの唐口さんと南部高校吹奏楽部が駅前で演奏し、「A列車で行こう」などの曲できれいな音色を響かせた。駅構内では西岩代獅子舞保存会のメンバーが「跨線橋の舞」と題して祭りの獅子を披露した。このあと、車内でジャズ演奏が聴ける列車が串本方面に向けて出発した。駅では町と交流を続けている南魚沼市のコシヒカリと地元特産の梅干しを使ったおにぎりが乗客に配られたほか、会場では梅加工業の岩本食品(晩稲)から乗客に梅ジュースが振る舞われた。

