環境教育インストラクターとして子どもたちに水の大切さを教えている川口朋久さん(42)=日高川町和佐・川口水環境経営=は、地中の配管の水漏れ個所を水素を使って探す新技術を導入。従来の方法ではわからなかった水漏れ個所をみつけることができる全国的にも先進的な取り組み。「この技術の活用を広め、貴重な水資源を守りたい」と話している。
 水漏れは目に見えるところで発生していない場合、コンクリートやタイルの下の配管が破損している場合がある。従来は水が漏れる音を専用機器で増幅しイヤホンを使って耳で聴いて探していたが、道路沿いなどで騒音が多かったり、水漏れ音がしない場合などは発見が困難で、水漏れ音が大きくなるまで対応のしようがない場合もあった。
 川口さんは子どもたちに「歯磨き中は水を止める」など水の大切さを呼びかけてきたが、水漏れで24時間流れ出していたらこのような地道な努力も効果が薄くなると、水漏れ音以外での特定方法を模索していた。
 水素での漏水調査は蛇口を外した個所から水素ガスを注入。配管に充満させることで破損個所から水素が漏れる。水素は分子が小さくコンクリートを透過して表面に出てくるため、水素検知器で検知することができる。使用するガスは水素5%、窒素95%の非可燃性となっている。
 全国的に広まりつつある方法だがまだ情報が少なく、和高専の中本純次教授と野村英作教授にコンクリートの透過性などで助言を受け、また専用装置は高価なため一般的なガスの検知器を代用した。水素調査は10月からはじめこれまで4軒で調査。中には3年間水漏れ個所が見つからなかった家庭で発見できるなど効果を確認している。
 川口さんは「ガスを通すことで汚れが取れ、清掃の効果もありそうです。大切な水資源を守るため、多くの水道屋さんとノウハウを共有していきたい」と話している。問い合わせは川口さん℡0738530505。