日本漢字能力検定協会は11月1日から恒例の「今年の漢字」の募集をスタートさせる。昨年は消費税の引き上げの影響で「税」。ことしはどんな漢字が選ばれるのか。まず1年の出来事を振り返る。
 1月=イスラム過激派組織ISILがYoutubeに日本人殺害予告動画(2月1日に殺害の動画)、中国人観光客が爆買い▽3月=北陸新幹線開業▽4月=首相官邸屋上にて墜落したドローン発見▽5月=大阪都構想の是非を問う住民投票が行われ反対多数で否決、鹿児島県口永良部島で噴火▽6月=日本年金機構、外部からの不正アクセスによって年金の受給者と加入者の個人情報約125万件が外部に流出したことを発表、「18歳選挙権」改正公職選挙法が成立▽7月=「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録、第153回芥川賞にお笑い芸人又吉直樹の『火花』、東京五輪のロゴに盗用疑惑▽8月=戦後70年談話を閣議決定▽9月=ラグビー日本代表が歴史的勝利、栃木県と茨城県に大雨特別警報、鬼怒川が氾濫、歌手の福山雅治さんら有名人結婚ラッシュ、参院本会議で安全保障関連法案可決▽10月=ノーベル生理学・医学賞に大村智氏、ノーベル物理学賞に梶田隆章氏、TPP交渉閣僚会議で大筋合意――。
 振り返ってみるとことしもさまざまな出来事があったが、これらのニュースから思いつく漢字は「爆」「改」「盗」「勝」「結」「婚」「福」「安」「歴」などか。明治日本の産業革命遺産、お笑い芸人の芥川賞、ラグビーの活躍、ノーベル賞2人受賞など快挙を成し遂げたという意味で「快」なども考えられるだろう。発表は12月15日。どんな漢字が選ばれるか予想してみてはどうだろうか。  (城)